こんにちは、たつぞうです。
ゴルフはその他のスポーツと違い、スリムな体型ではないプレイヤーの比率が多ように個人的には感じていますが、ゴルフはダイエットにならないのでしょうか?
ちょっと気になったので、ゴルフの消費カロリーや歩行距離などのデータをまとめてみました。
ゴルフの消費カロリーと歩行距離を算出
ゴルフはプレイ中にコンディションを整えたり、集中力を高めたり、ゴルフボールを正確に飛ばすためにフィジカルをコントロールすることが求められるスポーツです。
当然プレイ中の消費カロリーや歩行距離なども、その他のスポーツと比べても遜色ない数値になると思いますが、これらの数値を見積もる上で難しいのがプレイヤーの実力です。
ジョギングやテニスと違い、ゴルフの場合はスコアが悪い=スイングの回数が多くなり、さらにボールがあっちこっちに行くので歩行距離が長くなります。
このスコアの影響によって消費カロリーもプレイヤーによって大きな差が出ることになるので、ゴルフは単純に消費カロリーを計算することが難しいスポーツなんです。
この問題を解決してゴルフの消費カロリーを計算したアメリカの科学者のデータがあるので、今回はこのデータを紹介します。
9ホールをプレイした時の消費カロリーと歩行距離
まず消費カロリーや歩行距離を測定する条件として、科学者は8人の男性アマチュアゴルファーを集めました。
対象となった被験者の年齢は26歳から61歳でハンディキャップは2~17のプレイヤーです。
被験者は消費カロリーを測定するために体にセンサーを取り付けて前半9ホールを複数回プレイしています。
さらにその複数回のプレイ中にゴルフバッグを色々な条件(ゴルフカート利用、自分で持つ、プッシュカート利用、キャディ利用)で運んでもらい、それぞれのデータを測定したそうです。
これらのデータを平均化して算出したプレイ中の消費カロリーが以下になります。
■9ホール回った時の消費カロリー
徒歩(ゴルフバッグを担いで):721kcal
プッシュカート利用:718kcal
キャディ利用:613kcal
カート利用:411kcal
■9ホール回った時の歩行距離
徒歩:4.0km
カート利用:0.8km
*Rose Center for Health and Sports Sciences 2009年
徒歩の消費カロリーは、体重70kgの男性が1時間に10kmのジョギングをした場合と同じくらいの数値になります。思ったよりも消費カロリーが多いですね。
意外なのは、プッシュカートを利用するのとしないのではそれほど消費カロリーが変わらないということかもしれません。
ゴルフバッグを肩に担がないだけ疲れにくそうですが、消費カロリー自体はかわらないという結果です。
また、徒歩の場合の歩行距離は4.0kmですが、レギュラーティで18ホール6000ヤードとして計算すると、9ホールの場合は3000ヤードでメートルに換算すると約2.7kmです。
つまり、プレイ中にコースを行ったり来たりして1.3km余計に歩いているということになります。やはりボールの行方に左右される分、多く歩いていますね。
これらのデータは全て9ホールでの測定になるので、18ホールだと単純計算で倍になります。
歩行距離は8kmで、2時間で20kmのジョギングした場合と同じ消費カロリー・・・、想像よりもハードなスポーツだということがよくわかると思います。
真夏のゴルフでホールアウト後に疲れてぐったりしてしまう理由がよくわかるデータですよね。
ゴルフは常に走ったりするスポーツではないのでお手軽に出来るイメージがありますが、実はとてもハードなスポーツであることを知っておきましょう。
ゴルフバッグを運ぶ条件はスコアにどれくらい影響するのか?
このデータを測定した目的はゴルフ中の消費カロリーを算出することだったのですが、科学者は測定したデータを分析していて面白いことに気が付きました。
それがゴルフバッグの運び方がスコアに影響する、という事実です。
先ほどの消費カロリーのデータではゴルフバッグの運び方でデータを分けていましたが、毎回の測定ではもちろんスコアも記録していたので、ゴルフバッグの運び方別のスコアデータもあります。
■ゴルフバッグを運ぶ条件別の9ホールの平均スコア
徒歩(ゴルフバッグを担いで):45
プッシュカート利用:40
キャディ利用:42
カート利用:43
一番スコアが良くなったのはプッシュカートを利用した場合で、徒歩でゴルフバッグを担いで持ち歩いた時がもっとも悪いスコアとなっています。
この結果から科学者は、コースを歩きながら移動すると次のショットまでに時間があるので、次にどのように打つのか・どこへ打つか・どのクラブで打つのか等を熟考出来たこと、つまりマネジメントがスコアの改善に繋がっていると推測しています。
一方で自分でゴルフバッグを担いで持ち歩く疲労がマネージメントに影響して、正しいクラブ選択やコース選択が出来なくなることもあわせて指摘しています。
もしベストスコアを出したい時は、カートに乗らずにプッシュカートを利用するか、キャディと一緒にコースを回ると、いい結果に繋がるかもしれませんね。
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