ゴルフのアプローチは100切り出来ていないアマチュアゴルファーにとって大きな悩みのタネだと思います。
スコア改善にアプローチの習得が必須だと理解していても具体的な方法がわからないので、とりあえずプロや上級者の打ち方をなんとなく見よう見まねで真似してアプローチしている方がほとんどなのではないでしょうか。
私の経験上、アプローチにはゴルフスイングの全てが詰まっているので、正しい手順でアプローチを身につけることがゴルフ上達には不可欠だと確信しています。
そこでアプローチに自信がない方のために、アプローチを習得する正しい手順をお伝えしようと思います。
目次
アプローチを習得する正しい手順
ただ漠然と練習場でゴルフボールを打っていても、アプローチは習得できません。
練習場で何かを掴んで覚醒した!と思ってコースへ出たら、アプローチでミスして結局いつもと同じスコアで変わらなかった…ということの繰り返しになってしまいます。
その度にゴルフを続ける気力がなくなってしまいますよね。私が100切りする前に何度も経験してきたので、良くわかります。
なぜアプローチが習得出来ないのか?というと、その理由はアプローチを習得するための正しい手順を踏んでいないからなんです。
アプローチを習得するための手順を並べるとこのようになります。
- 正しい基礎を学ぶ
- ミスしない打ち方を学ぶ
- 一定のリズムで振ることを学ぶ
- 距離感とは何かを知る
それではそれぞれ詳しく解説してきましょう。
アプローチ習得の手順①正しい基礎を学ぶ
ゴルフの正しい基礎ですが、このサイトで何度もご紹介しているとおりセットアップ(アドレス、グリップ、アライメント)、ダウンブロー、脱力などゴルフスイング全てに共通するゴルフの基礎のことです。
いずれも特別なことではなく、ゴルフを始める時に最初に習うことばかりなのですが、100切り出来るようになった初級者ですら正しい基礎が出来ていない人が殆どです。
シングルプレイヤーで基礎が出来ていない人はまずいません。アプローチだけでなくゴルフで上達するために避けて通れないのが正しい基礎を学ぶということです。
独学で最も難しいのがこの正しい基礎を学ぶという部分になります。
なぜならネットやゴルフ雑誌では基礎を飛ばして小手先のテクニックばかりを取り上げているからです。
基礎の習得には特別な手法や魔法のような裏ワザがあるわけではなく、地味な練習の積み重ねが必要です。
それはとても地味で、習得までに時間が掛かるものばかりなので、雑誌を読む読者にとって魅力的では無いんですね。
しかし雑誌の読者は簡単に、お手軽にゴルフが上手くなる方法を求めています。
もちろんそんな方法は無いのですが、ゴルフ雑誌は読者の興味を引くために面白くない基礎よりも、プロの小技を伝えることを優先してしまうんです。
本当にゴルフで上達したいのなら、最初に正しい基礎を学ぶことが、最終的には一番の近道になるんです。
基礎については当サイトでも詳しく解説しているので、地味で面白くない内容かもしれませんが一つずつ身につけていきましょう。
<アプローチ習得の手順②ミスしない打ち方を学ぶ>
ゴルフの正しい基礎は学んだ後もゴルフを続ける限りずっと継続する内容になるので、最低限の基礎が身に付いたら次のステップに進みます。
アプローチ習得のために次に取り組むのがミスをしない打ち方を学ぶことですが、ミスをしない打ち方というのは、アプローチを打つための準備をするということです。
独学ゴルファーの中にはアプローチなのにフルスイングする時のようにアドレスで構えてしまう人が少なくありません。
スタンスを広くとるのも、ボールから離れて立つのも、全ては飛距離を出すためです。
アプローチに必要なのは飛距離ではなく、左右の方向性の精度と距離感ですよね?
それならば優先するべきはボールにしっかりとコンタクト出来るように、出来る限りボールに近づいて立つことです。
そのため、アプローチではシャフトに指がかかるくらい短くウェッジを持つことで、ボールに限界まで近づいて立ちます。
実際にフルスイングのアドレスと限界までボールに近づいたアドレスを比べてもらえればわかりますが、どちらが簡単に狙った所までボールを運べそうでしょうか?
最初は違和感がある立ち方かもしれませんが、アプローチでは限界までボールに近づくということを頭に入れておきましょう。
<アプローチ習得の手順③一定のリズムで振ることを学ぶ>
アプローチの正しい打ち方を学んだら、次に取り組むのはリズムを一定にすることです。
リズムがゴルフに関係があるの?と思うかもしれませんが大アリです。
ゴルフのリズムというのはスイングテンポのことなんですが、このスイングテンポをアプローチだけでなくフルスイングでも一定のリズムでスイングすること目指します。
あなたは『チャー・シュー・メーン』というリズムでゴルフのスイングするということを聞いたことがありませんか?
これは昔のゴルフ漫画が出自なのですが、ゴルフ上達のためにこういった独自のリズムを取り入れるのは正しい方法なんです。
一定のリズムでスイングできるようになれば、スイングの再現性・力みを無くす・距離感といったゴルフスイングに重要な要素の精度が改善します。
理想はドライバーからウェッジまで一定のリズムでスイングすることですが、クラブの長さが違うので簡単ではないでしょう。長いクラブほど早く振ることが難しいからです。
そのため、まずはアプローチの距離から一定のリズムでスイングできるようになることで、スイング全体の精度を改善していくことが出来ます。
アプローチ習得の手順④距離感とは何かを知る
正しい打ち方と自分だけのスイングリズムが固まったら、次に取り組むのが距離感を知るということです。
学ぶという表現ではない理由は、距離感というものは誰でも最初から持っている感覚だからです。
アプローチで必要な距離感とは、字の通り感覚です。決してクラブのふり幅で決めるものではありません。
ピンまで30ヤードだから腰の位置までクラブを上げればピッタリだ、という考え方で距離感を出そうとしている方が多いようですが、それではいつまで経っても距離感は身に付かないんです。
距離感で最も大事なことが、目測することです。
例えばの話ですが、紙を丸めてゴミ箱に投げ入れる時にあなたは腕の振り方や振り幅を意識しますか?
おそらくゴミ箱までの距離を目測して感覚で紙くずを投げても、ある程度はゴミ箱の近くまで寄せることが出来ると思います。
この時、『ゴミ箱まで3mだから腕を60度の位置まで上げて・・・』なんて考えないですよね?
この目測で狙った所に投げる能力が、そのままゴルフでの距離感になるんです。
アプローチで距離感を育てるためには、まず目測で落とし所を決めて、そこまで感覚だけで運ぶ訓練が必要です。
練習場だけでなく、ラウンドでもアプローチでは必ず落としどころを決めて、そこにボールを運ぶ意識でアプローチすることを繰り返しましょう。
経験を積んでいけば、ゴミ箱に紙くずを投げ入れるような感覚で、狙った場所の近くまでボールを運ぶことが出来るようになります。
これがゴルフにおける正しい距離感の正体なんです。
アプローチ習得は時間がかかる
アプローチを習得する正しい手順についてお伝えしてきましたが、これら全てを身につけようと思ったら当然時間がかかります。
しかし、取り組まなければいつまで経ってもアプローチが上達しません。
ウェッジはパターの次に最も多く使用することになるクラブなので、当然スコアに直結します。
100切り、90切りを目指すのであれば、絶対に避けては通れないのがアプローチの習得なので、少しずつ身につけていきましょう。
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