ゴルフパターの握り方で失敗したくない人のための基礎知識

ゴルフパターの握り方はドライバーと比べると人によって握り方が大きく違うことが多いですよね。

 

ゴルフのトーナメント映像をテレビで見ていても、プロのパターの握り方は結構バラバラです。それでもどんな握り方でもプロは数メートルからのバーティパットを難なく入れているのを見ると、いったいどんな握り方が正解なのか良くわからなくなりませんか?

 

そこで今回はゴルフパターの正しい握り方と自分にあった握り方を選ぶ方法についてお伝えしたいと思います。

 

 

自分に合ったゴルフパターの握り方とは

パッティンググリップ

パターの握り方で悩む人が多いのは、明確な正解が無いからなのです。

 

極端なことを言えば、距離感が出せて狙った所へ真っ直ぐ打ち出すことが出来るなら、どんな変わった握り方だったとしても、あなたにとってはそれが正解の握り方ということになります。

 

これを踏まえると、自分に合ったゴルフパターの握り方を選ぶコツは、

 

  1. 握っていて違和感が無く距離感が出せること
  2. 狙った所へ真っ直ぐ打ちだすためにパッティング中に緩まないこと

 

ということがポイントになります。

 

 

パターの握り方を選ぶ時には、実際にその握り方でパターを握ってから2m先にマーカーなどのターゲット置いて、ターゲットに向かってボールを打ってみましょう。

 

10回繰り返して、距離感は合うのか?パターを握った時に違和感は無いか?ボールの転がりはどうか?打ち出す方向はズレないか?といった部分を確認してみてください。

 

それぞれの握り方で同じように試してみて、もっとも違和感が無く狙った所に打ち出すことが出来ると感じた握り方が、あなたにとって適したパターの握り方になります。

 

しばらくはその握り方を続けてみて、色々な力加減で距離が狙い通りに打てるか実践で試してみましょう。

 

それでは次に、パターの握り方を解説していきます。

 

 

パターの握り方の種類

ゴルフのパターの握り方には色々な種類があり細かく分ければキリが無いほどですが、主流な握り方をまとめると次の5種類になります。

 

  • リバースオーバーラップグリップ
  • クロスハンドグリップ
  • クローグリップ
  • アームロックグリップ
  • プレイヤーグリップ

 

それぞれのグリップについて基本の握り方と、特徴や向いている人など詳しく解説していくので一度自分でも握り方を真似して試してみてください。

 

 

パターの握り方①リバースオーバーラップグリップ

リバースオーバーラッピング

パターの握り方の中で最も一般的で、ゴルフレッスンでも教わることが多い握り方がこのリバースオーバーラップグリップです。

 

逆転という意味のリバースが付いている理由は、ドライバーやアイアンなどの代表的なグリップの形であるオーバーラップグリップでは右手の小指を左手の人差し指の上に乗せるのに対して、左手の人差し指を右手の小指の上に乗せるからです。(右打ちの場合)

 

右手の小指と左手の人差し指の被せ方が逆転していることから“リバース”という名前が付けられています。

 

 

この握り方では、右手に対する左手の人差し指の被せ方に色々な種類があります。

 

例えば左手の人差し指を真っ直ぐ伸ばしたまま右手に沿える握り方(左の写真)や左手の人差し指を自然に曲げながら右手の小指に沿える握り方(右の写真)などです。

 

この部分はどちらの方が距離感が出しやすいか、という部分なので自分で握ってみてしっくりくる方を選びましょう。

 

リバースオーバーラッピンググリップで最も重要な部分が、左手の親指を真っ直ぐ伸ばしてパターのグリップに乗せるという部分です。

 

両手の役割は違っていて、パターのストロークの強さは右手でコントロールし、左手はフェースの向きを決めます。

 

左手の親指でグリップをしっかり支えることでインパクト時のパターの余計なブレを抑えてフェースが真っ直ぐスクエアになりボールが狙い通りの方向に転がるのです。

 

 

■リバースオーバーラッピンググリップにするメリット
この握り方はゴルフスイングの基本であるオーバーラッピングと似ています。フルスイングからパットまで同じような握り方にすることで、クラブが変わった時の違和感を抑えてショットやパッティングの安定に繋がるでしょう。

 

■リバースオーバーラッピンググリップにするデメリット
この握り方は右手を主体的に使うことになるので、力みやすい人だとストローク中に右手が動きすぎてしまいます。その結果、距離感が合わなくなったり方向性が悪くなってしまう場合があります。

 

 

パターの握り方②クロスハンドグリップ

クロスハンド

パターを構えた時に左手が右手よりも下に位置する握り方がクロスハンドグリップです。

 

通常のグリップはゴルフクラブを構えた時に左手よりも右手が下に位置しますが、その手の状態と比較して上下が反対になっている(クロスしている)からクロスハンドグリップと言います。

 

この握り方では、左手と右手をどのように繋げるかでバリエーションがあります。

 

  1. 左手の小指を右手の人差し指の下に、または上に被せる握り方(左の写真)
  2. 右手の人差し指を真っ直ぐに伸ばして、左手に沿って垂直に被せる握り方(右の写真)

 

これもリバースオーバーラッピンググリップの場合と同様に、どちらの方が距離感が出しやすいか、という部分になるので自分で握ってみてしっくりくる方を選びましょう。

 

クロスハンドグリップで最も重要な部分は、左手と右手の親指をパターグリップの上に真っ直ぐ伸ばして握ることで安定性を高めることです。

 

 

■クロスハンドグリップにするメリット
ゴルフパターのストローク中に右手を使いすぎてしまう人は、この握り方にすることで左手主体のストロークになるのでパッティングが安定します。そのため、左利きで右打ちの人に向いている握り方です。

 

左手がパターヘッドに近くなることで左手を使ったパターのフェースコントロールが容易になることに加えて、構えた時点で左手がボールを転がすラインの方向に真っ直ぐ向いているので、狙った方向に打ち出しやすい握り方になります。

 

■クロスハンドグリップにするデメリット
ターゲットに対してフェースの向きをコントロールしやすい握り方ですが、右利きの場合、利き手がパターヘッドから最も遠い位置を握ることになるので距離感が合わなくなることがあります。

 

 

パターの握り方③クローグリップ

クローグリップ

2000年頃からプロの間で使用され始めた握り方で、右手をかぎ爪(クロ―)のように伸ばしてパターを握ります。プロの中ではクロスハンドグリップよりも採用している人が多いのが特徴です。

 

右手でどのようにパターを握るのかでバリエーションがありますが、左手は常にグラブの同じ位置を握ります。

 

左手の握り方はリバースオーバーラップグリップとまったく同じで親指をパターに沿って真っ直ぐ伸ばして握ります。右手は左手から5~10cm離して握ります。

 

 

■クローグリップにするメリット
右手を可能な限り使わないような握り方にすることで、左手主体の握り方になります。
ストローク中の左手の使い方を自覚できるようになるので、コースでは通常の握り方でも練習ではクローグリップを使っているプロも多いそうです。

 

■クローグリップにするデメリット
構えた時に右ひじの位置が左ひじよりも高くなる傾向があり、引っかけの原因になります。ひじの向きがずれていると、ストロークの向きも同様にずれてしまう為、クローグリップの場合はフェースの向きだけでなくひじの向きがターゲットのラインとずれていないか注意する必要があります。

 

 

パターの握り方④アームロックグリップ

アームロック

アームロックグリップでは左手の前腕部の内側にパターのグリップを沿わせて一体化させる握り方です。

 

パターのストローク中はグリップと左手の一体化した部分が絶対に離れないように注意する必要があります。

 

ただし、パターの根元を前腕部にくっつけて支点にしてはいけません。(ゴルフのルールでその握り方は禁止されています)

 

 

■アームロックグリップにするメリット
長手のパターを持っていればアームロックグリップにすることで、高い方向性をインパクトまで維持することができます。

 

■アームロックグリップにするデメリット
アームロックグリップは左手前腕部の内側に並行に沿わせるために、十分な長さのグリップと最低でも6度のロフトがあるパターが必要です。

 

さらにこの握り方で構えると、シャフトの角度が大きくなる影響でフェースの向きをターゲットに対して真っ直ぐ向けるのが難しくなります。

 

 

パターの握り方⑤プレイヤーグリップ

プレイヤーグリップ

プレイヤーグリップは手のひらを合わせるようにして両手の親指をくっつける握り方です。

 

このグリップの状態がお祈りしている人(Prayer)の手に似ているのでプレイヤーグリップといいます。

 

通常は左手で先にパターを握ったあとに上からかぶせるように右手で握ります。

 

 

■プレイヤーグリップにするメリット
両手の位置が同じ高さに揃うので、両肩の高さが揃います。両肩の高さが揃うことで、両肩とグリップを繋げた三角形が二等辺三角形になりパターのストロークの安定性が改善します。

 

■プレイヤーグリップにするデメリット
この握り方をするためには親指を揃えて握るために幅広のパターグリップが必要になります。

 

 

実際に試してしっくりくるパターの握り方があなたにとって正解

代表的な5種類の握り方について解説してきました。どの握り方も一長一短がありますが、最初に伝えたように距離感が出せて狙った所へ真っ直ぐ打ち出すことが出来る握り方があなたにとっての正解です。

 

見た目が変わっているとか独創的だったとしても、パターでカップにボールが入りさえすればOKなんです。

 

そのため、パターを構えた時にしっくりくる握り方に決めたらあとはパッティング練習でしっかり馴染ませていきましょう。

 

 

ちなにみ私はリバースオーバーラッピンググリップで左手の人差し指を自然に曲げて右手の小指に沿える握り方です。

 

右利きなので力むと右手を使いすぎてしまうのですが、右手を主体にした方が距離感が出しやすかったことがこの握り方を選んだ理由ですね。参考にしてみてください。

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