アプローチが上達出来ない人に共通する5つの問題点

ドライバーやアイアンは得意なのに、アプローチになるとまったく距離感や方向性が安定しなくてゴルフが中々上達できないと悩んでいませんか?

 

フルスイングは真っ直ぐ安定して距離の打ち分けが出来るのに、50ヤード以内のアプローチが苦手でいつもグリーン周りでスコアを崩してしまう・・・。辛いですよね。

 

これまで自分でアプローチの上達に取り組んできた経験や、アプローチが苦手な方に指導してきた経験から、アプローチが上達しない人は共通の問題点を抱えていることが分かってきたんです。

 

そこで今回はこの問題点をどうやって克服すればアプローチが上達するのか、詳しく解説していこうと思います。

 

 

アプローチの問題点1:テークバックよりダウンスイングの速度の方が速い

アプローチミス

 

アプローチだけでは無いですが、アマチュアゴルファーの多くはテークバックよりもダウンスイングの速度が速い傾向にあります。

 

テークバックは極端にゆっくり上げるのに、ダウンスイングではボールを殴りつけるように打ち込んでしまうのでインパクトのフェース面が安定せず、距離感や方向性がバラついてしまいます。

 

これは力で飛ばそうとする手打ちの男性プレイヤーに多い問題点ですね。

 

アプローチだけでなく全てのスイングでテークバックよりもダウンスイングが速すぎるので、ウェッジだけでなくスイング全体を見直す必要があります。

 

改善するためにはダウンスイングを遅くすることも重要ですが、テークバックをゆっくり上げ過ぎないことも重要です。

 

テークバックとダウンスイングを同じリズムで振るのが理想ですね。

 

プロのスイングを見比べてみるとよくわかりますが、ゆっくりテークバックしているプロは一人もいません。

 

トップの形はバラバラでも、全てのプロがスッとクラブを持ち上げて同じくらいの速度でダウンスイングしていると思います。

 

アプローチで一定のリズムで振ることは、インパクトで緩んでしまうことを防いで狙った距離と方向へ打ち出すために必要なアプローチの基礎です。

 

慣れるまではテークバックをスッと上げること、一方でダウンスイングは極端なくらいゆっくり振ることを意識しながらスイングしてみましょう。

 

 

アプローチの問題点2:テークバックが大きくフォローが小さい

アプローチの距離感を出すのは大きなフォローです。

 

テークバックは出来るだけコンパクトにしてインパクトでヘッドスピードを最大にしてフォローを振りぬくのがゴルフスイングの基礎なのですが、アマチュアゴルファーの大半が逆の形になっています。

 

つまり、大きなテークバックを作って小さなフォローで止まってしまっているんです。

 

これは男女共通の問題点ですね。

 

アプローチでテークバックが大きすぎる人は、ダウンスイングで距離を調節しようとしてしまいます。

 

インパクトの直前にクラブを減速させてしまうのでダフリやショートを引き起こしてしまうんです。

 

グリーン手前にクリークや池がある時のアプローチが苦手で、チョロやダフリでいつも水の中にボールを入れてしまうという人は、大きすぎるテークバックでインパクトが緩んでしまっていることが原因です。

 

テークバックを高く上げるのは飛距離を出すためです。

 

ドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティやミドルアイアンでフルスイングするのならテークバックをしっかり上げる必要がありますが、アプローチはフルスイングでは無いですよね?

 

決まった距離を打ち分けるアプローチではテークバックを高く上げる必要はまったく無いんです。

 

自分のアプローチを動画に撮って確認するとわかりますが、ハーフの位置でウェッジを止めたつもりでも、それ以上にウェッジを高く上げているアマチュアが殆どでしょう。

 

それくらいイメージと現実は違っています。

 

出来る限り小さなテークバックでフォローをしっかり振りぬくアプローチが出来ると、インパクトで緩むことがないので狙った通りの距離が安定して出せるようになります。

 

 

アプローチの問題点3:下半身が安定していない

アプローチだけでなくスイング中の下半身はスイング軌道を安定させるための大切な軸なので、スイング中は重心を低くして安定させる必要があります。

 

もしアプローチで両膝がグラグラしたり前後に体重がぶれたりするとトップしたりシャンクが出やすくなるんです。

 

短い距離を正確に打つ必要があるアプローチでは、下半身をどっしりと安定させて両膝は完全に動かさないくらいの意識でも構わないくらいです。

 

アプローチが苦手という人は、アプローチを安定して打つためのアドレスではなく、7番アイアンと同じようなアドレスを作っていることがあります。

 

こういう方は見るからにトップやシャンクが出そうなアドレスになってしまっています。

 

アプローチを打つためのアドレスを作るポイントは、ウェッジを出来る限り短く持ち、膝を曲げてボールに近づいて構えること。

 

意識して重心を低くして下半身を安定させるようにしましょう。

 

 

アプローチの問題点4:フォローで左肘が引けて脇が開く

力みがちな男性ゴルファーに多くみられますが、インパクト後のフォローで左ひじを引いて脇が開いてしまう人がいます。

 

これはアプローチだけでなくスイング全般で見られる悪い癖です。

 

こういうアプローチをしていると左に引っ掛けたりトップといったミスが出やすくなります。

 

フォローで左ひじを引いてしまう原因は、ダウンスイングで上体が突っ込んでしまうことでフォローで左手が抜ける場所が無くなり、左ひじを抜くしかクラブの通り道が無いからです。

 

スイング中に脱力が出来ていない、手打ちの方に多く見られるミスですね。

 

対策としてはボールを打ちに行くことを意識せずに脱力してクラブを振ること、インパクトまで頭の位置が右足の上から動かないように意識することが重要です。

 

 

アプローチの問題点5:手首を返してしまう

アプローチでボールを上げようと、インパクトで手首を返して下からすくい上げる動きをしている人がいますが、これは全くの間違いです。

 

手首をこねるという表現もしますが、ゴルフではトップやダフリの原因になるだけで手首を返してしまったらボールは上がりません。

 

ボールを上げるのはロフトの役割であり、ロフトなりにボールを上げるためには上からヘッドを入れる必要があります。

 

ボールを上げるための正しい動作は、すくい上げる動きと全く逆なんです。

 

ボールに対してヘッドを入れる時の入射角ですが、使用するクラブのロフトが大きくなればなるほど、適切な入射角も大きくなっていきます。

 

つまり、アプローチで52度のウェッジを使用する時は7番アイアンよりもボールに対して上から入れる意識が必要です。

 

上からヘッドを入れることでロフトなりにボールが上がるようになり、ロフト別のキャリーの打ち分けが出来るようになるんですね。

 

これまでアプローチで手首を返すクセがついてしまっている人は、まずはヘッドを上から入れることでロフトなりにボールが上がることを体で覚える必要があります。

 

練習場でゴムティーの10cm前にボールを置いて、ゴムティーにウェッジのヘッドが当たらないように意識しながらボールを打つ練習が効果的です。

 

 

アプローチ練習はスイング全体のレベルアップに繋がる

アプローチが上達しない人に共通する5つの問題点について解説してきました。

 

アプローチは練習すればするほどスコアの改善に繋がるので、100切り出来ていない方が最優先するべきなのはアイアンのフルショット練習ではなくアプローチ練習です。

 

さらに、アプローチの練習にはスイングの基礎が詰まっているので、アプローチの上達はあなたのゴルフスイング全体のレベル向上にも繋がります。

 

これは私の経験なんですが、スコア110前後の頃は練習場でただひたすらアプローチだけをずっと練習していました。

 

まったくドライバーやミドルアイアンを振っていなかったのに、次にコースへ出た時ドライバーとアイアンの飛距離が平均10ヤード以上伸びて驚いた記憶があります。

 

アプローチ練習を通してヘッドを走らせることや脱力などが身について、全体のスイングレベルがアップしたからだと思います。

 

100切り出来ていないと悩んでいる方は、練習場ではアプローチを出来るだけ練習するようにしてください。

コメントフォーム

名前

メールアドレス

URL

コメント

トラックバックURL: 

ページの先頭へ